HAPPY CLOVER 1-好きになる理由-
「その人がつけてる香水がいい匂いなの」
「その匂いが好きなの?」
「……うん」
これじゃまるで変な人だな、と自分でも思う。だけど私が清水くんのことをす、す、好き? だと気が付いたのは昨日なのだ。どこが好きなのかなんて考えたこともなかった。
「そうなんだ」
姉はまたニコニコして、私の妙な返答にも納得したようだった。こういうとき、姉がこういう人でよかったなと思う。ここで突っ込まれても私は明快な答えを出すことはできないだろうから。
この日、私は家でのんびりと過ごし、夕方には熱も下がってすっかり元気になった。風邪でもなさそうだし一体なんだったのだろう。母は知恵熱じゃないかと言うが、まさか初めてのれ、れ、恋愛感情? に自分の身体と脳がパニックになった、なんてこと……ないよね?
「その匂いが好きなの?」
「……うん」
これじゃまるで変な人だな、と自分でも思う。だけど私が清水くんのことをす、す、好き? だと気が付いたのは昨日なのだ。どこが好きなのかなんて考えたこともなかった。
「そうなんだ」
姉はまたニコニコして、私の妙な返答にも納得したようだった。こういうとき、姉がこういう人でよかったなと思う。ここで突っ込まれても私は明快な答えを出すことはできないだろうから。
この日、私は家でのんびりと過ごし、夕方には熱も下がってすっかり元気になった。風邪でもなさそうだし一体なんだったのだろう。母は知恵熱じゃないかと言うが、まさか初めてのれ、れ、恋愛感情? に自分の身体と脳がパニックになった、なんてこと……ないよね?