HAPPY CLOVER 1-好きになる理由-
「ちゃんとつかまっててね」
――ど、ど、ど、どこにっ!?
……あ、そうだ、ここがいいわ。
と、私は荷台をつかむ。うん、なかなかよい。
でも振り返った清水くんの顔は怖かった。
「落ちても知らないから」
何故脅迫口調なんだ!? でも私もこれ以上は譲れない。
清水くんは一つため息をついて自転車を漕ぎ出した。
自転車の後ろに乗るのは実は初めてだった。スピードが出てきて少し安定したが、それにしても怖い。
「ここ渡るよ」
そう言って清水くんは歩道から横断歩道へとハンドルを切った。
――ぎゃっ! 落ちる!!
気がついたら、私の片手は清水くんのシャツの背中を思い切りつかんでいた。
「ほらね」
風に乗って清水くんの勝ち誇った嫌味な声が聞こえてきた。バランス的に私が荷台だけをつかんでいると清水くんも運転しにくいのかもしれないな、と思う。仕方がないからそのままシャツをつかんでおくことにした。
――ど、ど、ど、どこにっ!?
……あ、そうだ、ここがいいわ。
と、私は荷台をつかむ。うん、なかなかよい。
でも振り返った清水くんの顔は怖かった。
「落ちても知らないから」
何故脅迫口調なんだ!? でも私もこれ以上は譲れない。
清水くんは一つため息をついて自転車を漕ぎ出した。
自転車の後ろに乗るのは実は初めてだった。スピードが出てきて少し安定したが、それにしても怖い。
「ここ渡るよ」
そう言って清水くんは歩道から横断歩道へとハンドルを切った。
――ぎゃっ! 落ちる!!
気がついたら、私の片手は清水くんのシャツの背中を思い切りつかんでいた。
「ほらね」
風に乗って清水くんの勝ち誇った嫌味な声が聞こえてきた。バランス的に私が荷台だけをつかんでいると清水くんも運転しにくいのかもしれないな、と思う。仕方がないからそのままシャツをつかんでおくことにした。