HAPPY CLOVER 1-好きになる理由-
「高橋さん、知らないの? 自分の顔」
「嫌っていうくらい知ってるつもりだけど」
「すごくかわいいよ」
「からかわないでよ」
「本当だって。目がきれいでかわいい」
「清水くんにそんなこと言われても嬉しくない」
「なんで?」
「誰にでもそういうこと言うんでしょ?」
言ってからしまった、と思った。清水くんの顔つきが厳しくなってそのまま固まってしまった。
「……やっぱり、高橋さんも俺のこと、そういうふうに見てたんだね」
静かにそういう清水くんの声が少し震えているようで、私は胸がズキズキと痛んだ。
いまさら否定したところで、前言撤回できるわけではない。
「だって、清水くんみたいな人からかわいいと言われるような容姿じゃないってことくらい、自分でもよくわかってるから……」
言い訳のようにつぶやいた。
「俺が思ってもいないことを言うと思ってる?」
少し怒ったような響きが感じられて、私は下を向いた。
「そんなことは……ないけど」
「じゃあ、俺の言うこと、信じる?」
おそるおそる隣を見た。
「嫌っていうくらい知ってるつもりだけど」
「すごくかわいいよ」
「からかわないでよ」
「本当だって。目がきれいでかわいい」
「清水くんにそんなこと言われても嬉しくない」
「なんで?」
「誰にでもそういうこと言うんでしょ?」
言ってからしまった、と思った。清水くんの顔つきが厳しくなってそのまま固まってしまった。
「……やっぱり、高橋さんも俺のこと、そういうふうに見てたんだね」
静かにそういう清水くんの声が少し震えているようで、私は胸がズキズキと痛んだ。
いまさら否定したところで、前言撤回できるわけではない。
「だって、清水くんみたいな人からかわいいと言われるような容姿じゃないってことくらい、自分でもよくわかってるから……」
言い訳のようにつぶやいた。
「俺が思ってもいないことを言うと思ってる?」
少し怒ったような響きが感じられて、私は下を向いた。
「そんなことは……ないけど」
「じゃあ、俺の言うこと、信じる?」
おそるおそる隣を見た。