HAPPY CLOVER 1-好きになる理由-
そして、2時間目がやってきた。
2時間目は数学だ。……私の苦手な。
嫌々教科書と黒板と先生を見る。……よくわからん。わからないけど黙々とノートに板書を書き写す。
ん?
私はずり落ちてきたビン底眼鏡を低い鼻に掛けなおす。
んん??
……………。
まずい。先生、字がだんだん小さくなってます。よく見えないんですが……。
こんな分厚いビン底眼鏡でも見えないとはどういうことだろう。
というか、席替えしたときにそのことに気がつかなかった私が迂闊だった。
どうしよう……。
そうだ、いいこと思いついた!
私は少し口元に笑みなんか浮かべながら、1時間目と同じように隣の机の上をチラ見した。幸いさっき見たときに綺麗な読みやすい字だってことは確認済みだし。
しかし……私の期待はあっけなく裏切られた。
あの……清水くん、ノートは?
ソイツの机の上にはかろうじて教科書が開いてあるだけで、肝心のノートがない! 筆記用具すら出してない。
しかも1時間目と同じくソイツはお天気の良い窓の外を眺めているらしい。
思わず私は目を上げてソイツを見た。
2時間目は数学だ。……私の苦手な。
嫌々教科書と黒板と先生を見る。……よくわからん。わからないけど黙々とノートに板書を書き写す。
ん?
私はずり落ちてきたビン底眼鏡を低い鼻に掛けなおす。
んん??
……………。
まずい。先生、字がだんだん小さくなってます。よく見えないんですが……。
こんな分厚いビン底眼鏡でも見えないとはどういうことだろう。
というか、席替えしたときにそのことに気がつかなかった私が迂闊だった。
どうしよう……。
そうだ、いいこと思いついた!
私は少し口元に笑みなんか浮かべながら、1時間目と同じように隣の机の上をチラ見した。幸いさっき見たときに綺麗な読みやすい字だってことは確認済みだし。
しかし……私の期待はあっけなく裏切られた。
あの……清水くん、ノートは?
ソイツの机の上にはかろうじて教科書が開いてあるだけで、肝心のノートがない! 筆記用具すら出してない。
しかも1時間目と同じくソイツはお天気の良い窓の外を眺めているらしい。
思わず私は目を上げてソイツを見た。