*恋に不器用な私*
「俺、あんたみたいな性格きつい女子嫌いなんだよね。まぁ、顔かわいいし、抱ければいいかなって思って付き合ってただけだし。」
「何それ…。最低!」
私の頬に涙がとめどなく流れ落ちる。
「最低でけっこう。てか、泣かれると興奮するんだよねー。」
そう言うと、先輩は、私を壁に押し付けた。
「やだ!やめて!」
先輩は乱暴に私の服を脱がしていく。
どれだけ抵抗しても、力の強さが違いすぎる。
誰か…助けて…!
すると、ガンッ!と教室のドアが蹴り破られる音がした。
「一ノ瀬!」
そこに立っていたのは、三浦奏多だった。
なんで…??
なんで、三浦奏多がここに…??
「おまえ、一ノ瀬に何やってるんだよ!」
三浦奏多は先輩を押しのけ、私の腕を強引にひっぱり、走って教室を飛び出した。
「ちょっと待てよ!舞!」