*恋に不器用な私*
私はそのまま強引に腕をひっぱられた。
私の後ろからはまた黄色い歓声が鳴り響いた。
そして、連れて来られたところは、おなじみの旧校舎。
「何すんのよ!」
私はあいつの手を振りほどいた。
「おまえがずっと俺のこと無視するからだろ!」
「私、別にあんたと話すことなんてないし。」
「俺はあるから話しかけてんだよ!」
はぁ…。
うざいな…。
「じゃあ、話って何?」
「メアド交換しようぜ!」
「嫌です。」
「即答かよ!」
「なんで、私があんたなんかとメールしなきゃなんないのよ!」
もう、あんたとは関わりたくないのに…。