*恋に不器用な私*
そんなことを思っていると、彼は急に顔をあげた。
「おまえ、本当ムカつく…。」
は!?
すると、彼は私を壁に押し付けた。
「な、何するのよ!!」
「一ノ瀬って鈍感…??」
「は?」
何、鈍感って…。
意味わかんない…。
「俺の気持ちわかんないの??」
気持ち…??
「そ、そんなのわかるわけないじゃん!」
「じゃあ、教えてあげるよ。」
すると、彼は私に顔を近づけてきた。
拒もうとしたが、彼の真剣な瞳を見ると、なかなか拒めない。