*恋に不器用な私*
はぁ…。
怖かったー…。
私は安心したせいか、足の力が抜け、その場に座りこんだ。
「大丈夫?」
男は座りこんでいる私に手をさしのべた。
「別に、1人で立てるから。」
そんなかわいくない言葉を発しながら、私は立ち上がった。
そして、「助けてくれて、ありがとうございます。では…。」と
だけ言って、その場から去ろうとした。
「ちょっと待ってよ!君、2年生の一ノ瀬舞ちゃんだよね?」
なんで、この人私の名前知ってるの…?