【完】イケメンカフェ -幸せな一瞬(とき)をあなたに-
そして、パーティー当日。
準備は全部やるから、来るだけでいいと言われたので身一つで向かう。
裏口を開けると、礼央と遥香の賑やかな声が聞こえてきた。
「待ってましたー‼はじめますよー。はい、これ雪兎さんの」
オレンジジュースの入ったコップを手渡された。
もう準備も出来てるようだ。
碧さん、いらっしゃいませという看板と折り紙で施された装飾がされている。
「じゃあ、碧さんいらっしゃいませを祝してかんぱーい‼」
遥香の声に合わせて4人だけのパーティーがはじまった。
定休日とはいえ、全員が制服だからか違和感もない。
まるでこれから仕事するような感じ。
「ええー碧さんってパティシエなんですか?」
「ああ、そうだよ」
「じゃあ、うちでも是非作ってくださいよー」
「機会があればねー」
「でもなんでうちのお店来たんですか?」
「オーナーに声かけられた」
「なんだ、皆一緒ですね」
「そうなんだ?まさか、パティシエだとは思わなかったらしいけど」