【完】イケメンカフェ -幸せな一瞬(とき)をあなたに-
私を除く3人はワイワイと話をしていた。
それを遠目から見つつ、コーヒーを飲んでいた。
少しでも碧と話出来たらなって思うけど、無理そうかな。
そう思いながら外を見ると、夕立で大雨と雷が鳴っていた。
これで停電するとまずいなー…なんて。
「雪兎さんもこっちで話しましょうよー」
遥香が私に声をかけたその時。
ズドーン‼‼‼
凄まじい音が聞こえたと思ったら、店内は停電した。
外も真っ暗で、なにも見えなくなった。
平静を保たないといけないと思うものの、怖くなって声を出すことなくしゃがみこんだ。
遥香がきゃーきゃー言って、それを礼央がなだめる。
碧は分からない。
とにかく怖い。
早くおさまれと強く願うのに、電気はなかなかつかない。
数分のはずなのに、永遠に長く感じた。
助けて…。