【完】イケメンカフェ -幸せな一瞬(とき)をあなたに-
本当はいつ倒れるか、分からなかった。
笑顔も作れてなかったのかもしれない。
でも、それでもなんとか1日持った。
そう安心して、入口の鍵を閉めた。
その瞬間。
ぐらっ
身体が平衡感覚を失い、目の前が真っ白になった。
マズい!!!
そう思ったものの、弱った身体を支えるだけの体力はもう残ってはいなかった。
そのまま倒れる…と思ったら、フワリと感じる感触と香水があって。
きっと碧にまた、助けられてしまった。
私の名前を必死で呼ぶ声もする。
そのまま意識は深く深く落ちていった。