【完】イケメンカフェ -幸せな一瞬(とき)をあなたに-
何を言われるんだろう…。
不安になって、シーツをぎゅっと握り込んだ。
それに気付いた碧は、そのシーツを握った私の手を、それごと包み込んで。
「好きなんだ」
嬉しかった、ほんとに。
でもその反面、それは男としてな訳で。
言うなら今しかない…。
「わ、私…オンナなんだけど…」
「ん?知ってるよ」
「え?」
「停電の時気付いた。あの飲み物被った日、誤解してるのもわかった。でも、無理に雪兎の正体を暴くような真似はしたくなかった。雪兎が言ってくれるの、待ってた。雪兎が素直になってくれるのをね」