【完】イケメンカフェ -幸せな一瞬(とき)をあなたに-
「碧さん‼かっこいいですね‼私、今まで雪兎さん一筋だったけど、乗り換えます‼」
「ほんとっすよねー俺にも身長分けてくださいよーう」
「もうすぐ開店だから準備急いで」
興味津々な2人を横目に私はカウンターへ入る。
興味はある…でも、深入りしてはいけないと誰かが言ってる気がした。
「相変わらず冷たいなあー」
そんなブーイングも気にせずに私はパソコンで新商品のレシピを考える。
うちの店はケーキ以外の食べ物はない。その分、美味しいケーキを出すのがコンセプトでもある。
そのレシピはほとんどが私が考えたもの。
人気のあるケーキと食材を合わせることで新たなハーモニーを奏でる。
そんなことも楽しみの一つであったりする。