密フェチ†誰とでも寝る女
誰とでも寝る女
『誰とでも寝る女』
そんな不名誉な称号を、頂いていることは知っている。
「誰でも良いわけじゃないし」
私はグラスの中の紅い液体を喉に流し込む。
古いジャズの流れる、半地下のワインバー。
「むしろ誰でも良くないからこそ、いろいろ吟味しているのよ」
お互いの持ってるものをフルに使って、いかに相手と自分を気持ち良くさせるか…
---セックスは究極のコミュニケーション。
だから一度セックスしたらわかる。
相手がどういう人間か。
「…昨夜の男はほんと最低だったわ」
そしてセックスが合わない相手とは結局何をしてもダメ、というのが私の持論。
「大きいのが自慢らしいけど、独りよがりでテクはないし」
その場で別れの言葉を叩きつけた。
「おまえなぁ…
毎回事後報告が生々しすぎるんだよ」
隣の席には中学以来腐れ縁の男、高木。
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