じっとして"
誰もいないオフィス…

貴方のデスク

綺麗に片付けられてると思ったら
机の下にペンが一本落ちてた。

しゃがんで拾おうとしたら声が
聞こえてきた。

「悪い、ちょっと待っててくれ
 
 あれっ、アイツ帰ったのか?」

アイツ

それは、きっと私の事。

こっちへ来る貴方の足音が聞こえる。

出ていけなくなった私は、しゃがんだ
まま机と机の間を移動して自分の
デスクに辿り着いた。

「書類あったぞ」

「課長、すいません

 トイレ…」

「ああ、急がなくていいぞ」
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