Tick Tack-眠れぬ夜-
 退屈にくるまれてじわじわ死んでいくくらいなら、ドキドキしながら拳銃でずどんと一発、この命を終わりにさせて欲しい。


 いっそ、行為の途中に殺してくれたらいいのに、一回シンにそう強請ったら、本気で叱り飛ばされたから、もう頼まない。



 ――私のことを本気で叱ってくれるのは、彼だけ。
 ――心から、ドキドキさせてくれるのも、彼だけ。
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