蝶龍Ⅰ
梨「ねえ、手離したほうが身のためだと思うけど」
こんな状況にも関わらず冷静に言う私に驚いたのか、全員固まってきょとんとした顔をした。
「お、お前ら覚えてろよ!!」
「総長に報告してやるっ!」
そう言うと、男達は嵐のように逃げて行ってしまった。
情けない…
さてと、私も早く帰ろっと。
そう思って寮に向かって足を踏み出した瞬間、
怜「待て」
と引き止められた。
あっ金龍がいること忘れてた。
ってこの状況やばいじゃん。