【短】オレだけのオモチャ。【完】
すると、先輩の顔がみるみるうちに、首に近づいてきた。


「えっ、先輩っ……」

先輩はあたしの首筋に吸いついた。


「っ……」

チクッと小さな痛みが走った。

それが何度も、いろんなとこに現れる。


「せ、先輩っ」

「……ん?」

先輩はやっと顔を上げた。


「何だ」

「あ、あの……、何したんですか?」

「何って……、マーキングした」

「え? マーキング……?」

「気になるなら、鏡で確認してみろ」

あたしは先輩の言うとおり、鏡を取り出して首を確認した。
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