【短】オレだけのオモチャ。【完】
菊地修司先輩。

ごらんの通り、ちょっと口が悪い。


でも、カッコいいし、頭もいいし、沈着冷静だけど……、優しい。

そんな生徒会長は、かなりの人気者。


「篠崎菜央、だったな」

「え。あ、はい……」

「バラされたくないなら、俺のオモチャになれ」

「オ、オモチャ……ですか?」

「簡単に言えば、パシりだ」

「……。そしたら、バラさないんですか……?」

「何だ、バラされたいのか?」

生徒会長はあたしの顎を人差し指で持ち上げて、ほほえみながら顔を近づけた。


わ……、顔、近いっ……!
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