Steady
「うん、気を付けるよ。

 もし、もしだよ?

 私に何かあったら

 ミィにいち早く連絡するから」


「約束だからね。

 アヤは特に、

 男の免疫が

 全然出来てないんだから」


「うん、分かった」


澪の言葉に私は笑顔で頷いた。


人間関係を上手く作れない

私にとって澪の存在は

とても大きい。


しっかりしてるし、

なにより私のことを

とても理解してくれている。


そんな澪がしっかりと

私の後ろについていると

思うだけで、

私の心はすっかり

安心感に包まれた。


ただ、敦に対する

どうしようもない不安感は

時間が経つごとに膨れていった。




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