Steady
「……日曜日って、

 何のこと?」


「え……」


敦の意外な反応に、

私は下げていた頭を

ゆっくりと上げる。


目の前にいる敦は、

本当に何も

思い当たらない様子で、

私のことを

不思議そうな顔をして

見つめている。


―――もしかして敦、

約束したこと覚えてないの?


私の胸の奥がざわつき始める。


「この間の同窓会で……」


「同窓会って何?

 俺、そんなの参加してないよ」


そう言うと敦がくすりと笑う。



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