Steady
この間の同窓会には

確かに敦が参加していた。


敦と話して、

携帯電話の番号だって交換した。


なのに、それすら

もう記憶からなくなって

しまったのだろうか。


思考回路が上手く回らず

何も言えないで

ただ立ち尽くす私を見て、

敦がまたマシュマロのような

柔らかい笑顔と声で話しかける。


「キミ、やっぱり面白いね。

 すごく可愛い」



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