Steady
10年のブランク
確か今日は母親の仕事は
なかったはず。
連日続いていた残業から
開放され歓喜の声を昨日、
あげていたから。
マンションのエレベータが
5階を示すと
すうっとドアが開く。
誰かが待つ家に帰るのは
久し振りだな。
そんな事を思いながら
廊下を歩く。
家の前に立ち
ドアノブに手をかけると
思いっきり引いた。
「ただいま」
いつもより大きな声を出し、
奥にいるであろう
母親へと呼びかける。
すると向こう側から、
「お帰り、彩加」
と機嫌の良さそうな
母親の弾む声が届いた。
やっぱり、
家族が帰りを待っている
家っていいな。
なかったはず。
連日続いていた残業から
開放され歓喜の声を昨日、
あげていたから。
マンションのエレベータが
5階を示すと
すうっとドアが開く。
誰かが待つ家に帰るのは
久し振りだな。
そんな事を思いながら
廊下を歩く。
家の前に立ち
ドアノブに手をかけると
思いっきり引いた。
「ただいま」
いつもより大きな声を出し、
奥にいるであろう
母親へと呼びかける。
すると向こう側から、
「お帰り、彩加」
と機嫌の良さそうな
母親の弾む声が届いた。
やっぱり、
家族が帰りを待っている
家っていいな。