Steady
私は敦のいるベッドから

少し離れた場所に

ちょこんと座った。


一体、敦は私のことを

どう思っているのだろうか。


仲のいい幼馴染。


ただの女友だち。


それとも、少しは

私に好意を持ってくれて

いるのだろうか……。


「ところで、私の部屋で

 確かめたいことって何なのよ」

早く部屋から脱出しようと

私は少し早口に問いかける。


すると敦はベッドから

むっくりと起き上がると、

私に向かって無言で

「こっちに来い」と

人差し指で合図した。



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