Steady
「それだけ言えれば、
彩加は大丈夫だな。
ほら、さっさと歩くぞ」
「ちょ、ちょっと……」
強引に進む敦のペースに
私はどうにかついて行く。
そう言えば、
敦はこういう人込みは
平気なのだろうか。
顔色一つ変えず
軽い足取りでスタスタ歩く
その姿に、
少し違和感を感じていた。
小学生の頃の敦は、
どちらかといえば
苦手だった気がする。
近所の夏祭りに一緒に行った時、
あのゆるい人込みでも
酔っていたのを思い出す。
やっぱり
『10年』のブランクは
短いようで長い。
「ねぇ、敦。
ここって、センター街?」
彩加は大丈夫だな。
ほら、さっさと歩くぞ」
「ちょ、ちょっと……」
強引に進む敦のペースに
私はどうにかついて行く。
そう言えば、
敦はこういう人込みは
平気なのだろうか。
顔色一つ変えず
軽い足取りでスタスタ歩く
その姿に、
少し違和感を感じていた。
小学生の頃の敦は、
どちらかといえば
苦手だった気がする。
近所の夏祭りに一緒に行った時、
あのゆるい人込みでも
酔っていたのを思い出す。
やっぱり
『10年』のブランクは
短いようで長い。
「ねぇ、敦。
ここって、センター街?」