Steady
「ありがと、ミィ。

 ミィにはこれまでのこと

 全部隠さないで話す」


私の言葉に澪が

にっこり笑って大きく1回頷く。


「よし!

 じゃあ取り合えず

 場所移動しようか」


私がこくんと頷くと、

澪が当たり前のように

改札口を入る。


「ミィ。近くのお店に

 行くんじゃないの?」


と訊くと、

改札の向こう側の澪が振り返って、

「ここじゃきっと、

 アヤが話し辛いんじゃない?

 隣の駅に移動しよ」

と言ってウインクをした。





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