Steady
電車に揺られて
たった数分ほどの距離なのに、
いつもの見慣れた駅とは
全く違った姿を
この駅は見せていた。
この辺りの住民しか
使わないのではと思うほど、
ひっそりとしていて静かだ。
私たちは駅を出た
向かいにあるカフェに入った。
それぞれコーヒーを手にして、
店内の奥にあるテーブル席へと座る。
ふうっと息を吐いたかと思うと、
澪が真っ直ぐに私を見て
口を開いた。
「で、どうしたの?
アヤがあんなメール
送ってくるなんて珍しいし」
澪の言う通り、
私はどんなに辛いことがあっても、
親友である澪にも家族にも
それらをぶつけたことはない。
自分の中で
どうにか解決しようとして、
それがどんどん心の壁を
厚くしていく。
たった数分ほどの距離なのに、
いつもの見慣れた駅とは
全く違った姿を
この駅は見せていた。
この辺りの住民しか
使わないのではと思うほど、
ひっそりとしていて静かだ。
私たちは駅を出た
向かいにあるカフェに入った。
それぞれコーヒーを手にして、
店内の奥にあるテーブル席へと座る。
ふうっと息を吐いたかと思うと、
澪が真っ直ぐに私を見て
口を開いた。
「で、どうしたの?
アヤがあんなメール
送ってくるなんて珍しいし」
澪の言う通り、
私はどんなに辛いことがあっても、
親友である澪にも家族にも
それらをぶつけたことはない。
自分の中で
どうにか解決しようとして、
それがどんどん心の壁を
厚くしていく。