Steady
同窓会でようやく

再会出来た幼馴染のことで、

私がなぜこんなにも悩むのか

不思議に感じるのも当然だろう。


「私、敦のことが

 分からなくなって。

 あの頃の敦とは

 すっかり変わっちゃって、

 どう接していけばいいのか……」


「確かに。越智くん、

 なんか別人みたいに

 なっちゃったよね。

 “チャラ男”臭が

 プンプンするし」


澪は手を数年前に流行った

パラパラのように

ひらひらさせてから

コーヒーを口に運ぶ。


今の敦を見た人は

誰もがそんな感じに見えるだろう。






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