御曹司なんてお断りっ◆


『志保と…俺は…

 




 他人じゃないんだ。』


ピッ


ツーツーツー


一方的に切られた電話。


「どうしました?昴様ーーー??」

「・・・」

返事すらできないくらい、
ボー然としてしまう。

何?他人じゃないって・・・。

ちょっと
頭が回転しなくて
気が動転しているのが解る。

「昴様ーー?」

そもそも、
電話に出る時点で志保とは深い仲なんだろうけど・・・

「昴様っ!!」

もしかして、さけられている!?
いやいや、
志保なら直接
電話しないでっていうよな。
きっとそういう女だと思う。

「・・・昴様・・・はぁ。」



今日は仕事になりそうにもありませんね。


なんていう武の声が遠くで聞こえた気がする。

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