御曹司なんてお断りっ◆


俺は冷静を装って、

志保の向かいの椅子に腰かける。

「志保上司って男?」

「はい。黒田課長ですよ。って、知らないですよね~」

ふぅーん。
黒田ね。覚えておこう。

「食事にでも言ってたの?」

「はい。
 誘われちゃったで。」

誘われたからって・・・
そんなあっさり着いていくか!?

うーん。
まぁ、上司だったら行くかな・・・


「それって、志保の恋人?」

「まさか。」

即答。

ちょっと安心する。

「私に気があるみたいな感じで言われましたけど、
 別に、恋人ではないです。」

却下。安心出来ねぇ。

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