御曹司なんてお断りっ◆
着信
***
「昴にしては、
最低だったな。
ははは。
勝手に『兄』を恋人と勘違いなんて、
ベタすぎて、大爆笑だな。」
うるさい。
面白がる正樹兄ぃを横目でじーっとにらみながら、
正樹兄ぃが入れてくれた二度目のコーヒーを
一気に飲み干す。
「あっち。にがっ!」
あわてる俺を面白そうに正樹兄ぃは笑った。
もう、穴があったら入りたい気分だ。