御曹司なんてお断りっ◆

「…-っなのに。」

「え?何?」

「建志の言葉など、
 気にせず、私に電話してくれれば良かったのに。」





そのまま、志保は喫茶店を後にした。




思考が停止した俺を残して。



ーーー私に電話してくれれば良かったのにーーー

「いやいや、
 俺は、志保に電話したっちゅーねん!!」

志保が去って行った喫茶店。
おいて行かれた俺は、
思わず叫ぶ。



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