御曹司なんてお断りっ◆
***
******


~~~♪♪♪

「あ。」

休憩から戻ったら
デスクから着信音。

いけない、置きっぱなしだったんだ。

ディスプレイを見る間もなく
慌てて通話ボタンを押す。

「はいーーー」

『ちょっとぉ~建志ぃ??
 今何してるのぉ?会いたいんだけど~』

甘ったるい女性の声。





「・・・・」

私は携帯電話を耳から離して、見る。


あ~しまった。
建志の携帯電話と間違えて持ってきてしまった・・・。


「-すいません。これは建志の携帯電話ですが…」

『ちょ…だれぇ?新しいセフレ?』


・・・・兄の恋愛事情を暴露するのはやめてほしい。


あーぁ。思わずため息をついて
自分のデスクから、離れて
廊下の方へ出る。


「--あの、建志に夜折り返しさせますので…」
『えぇ~何?今日はあなたとヤルわけぇ?
 ふざけないでよ。月曜はあたしとプレイでしょ?』



月曜はって…建志日替わりでいるわけ?
っていうか、プレイって何よ。



心の中で呟いてから、
また、ため息をついた。

< 130 / 305 >

この作品をシェア

pagetop