御曹司なんてお断りっ◆
「・・・いや。
大丈夫だ。
俺が理解していないとでも?
大丈夫だ。
俺が参加する意味も、理由もちゃんと理解している。」
『仕事』だしな。
子供じみた我がままだと解ってる。
いつもは、融通きかせよと思っているが、
いざこういう事言われると、
調子が狂う。
はぁ。
武のことだ。
きっと、わざと、俺にそういって
仕事へと切り替えをさせようとしているんだろう。
むりやり、
笑顔を作って武に振りまいてやった。
「ちっ。」
ち??
俺のスマイルに舌打ちですか?
「あーごちゃごちゃうるせーな。
いいよ、
商談の一つや二つ、たとえ駄目でも会社はつぶれねーよ。
さっさと、退社しろよ。
せっかくオレがフォローしてやるって言ってるんだから!」
武がキレた。