御曹司なんてお断りっ◆
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商談が成功する率20%
別の対処法を考えて、
朝1番にお願いします。
市川
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「20%か…」
俺は思わずつぶやいてしまった。
低い確立。
そうだよな、相手は俺『花京院 昴』をわざわざ指名してきてるんだし。
話し合いに納得いかないのもしょうがない。
しかし、もう少しがんばれよ。
役職者を2人も連れてったんだろ?
「お仕事・・・ですか?」
「あぁ…んーー。まぁ。」
言葉を濁す。
でも志保のまっすぐな瞳に見つめられたら
隠す気もうせる。
「はぁ。そうだよ。今、秘書が商談中だが
まとまらないみたいだ。」
「そうですか。
・・・?
なぜ秘書が商談を?」
痛いところを付いてくる。
志保にはかなわないなぁと思いながら、
くすくす笑ってしまう。
「なんで笑ってるんです?」
「いや、コレを言ったら志保怒るだろうなって」
「??」
「志保に会いたくて、仕事押し付けてきた。」
「!!!!え?!!」
ほら、怒った。