御曹司なんてお断りっ◆
志保はそのまま軽く会釈をすると
では、また。
なんて言いながら軽く手をふった。
俺も、
笑顔で、手を振りながら、
携帯を取り出す。
志保なりの気遣いなんだろうけど
逆に、一時間で商談をまとめたら、
今日も、志保と過ごせる。
一緒に食事に行けるってことだろ?
ははは。
なめんなよ。
今日も、明日も俺で予定を埋めてもらおうじゃねーの。
「やってやろうじゃないの。」
とりあえず俺は、タクシーを止めてすぐさま武に電話をした。
今夜の予定は『仕事』だ。