御曹司なんてお断りっ◆
「・・・志保!」
そこには俺が見立てたブルーのワンピースに身を包んだ志保が立っていた。
淡いブルーから深いブルーへ
きれいなグラデーションのワンピースは
志保によく似合っていた。
「本当に、よく似合う。」
「…あの。いいんですか?いただいて…。」
「もちろん!」
志保のために、選んだのだから!
アクセサリーと靴は武に選ばせたのだが、
あいつさすがだな。
俺の趣味をわかっている。
ワンピースと似合っていて
志保の綺麗さを引き立てていた。
俺はどうぞとカウンターまで手招きをする。
志保は戸惑いながらもカウンターに座り、
俺はその前に、カクテルを置いてやる。