御曹司なんてお断りっ◆
「あのーー
ごめんなさいーーー」
なぜか、志保も誤った。
「なんで謝るの?」
無理やり押し倒したのは俺の方なのに--
「ごめんなさい。
--ごめんーーなさい。」
ただただ志保のあふれる涙。
俺はただ志保の肩を抱き寄せて、
ゆっくり拭いてあげることしかできなかった。
「・・・志保。もう乱暴しないからーー
嫌がることしないから・・・・ごめん・・・」
「・・・昴さんーーー」
俺はそのまま静かに涙を流す志保を抱きしめて、
ただ抱きしめてーー
泣きつかれた志保を
ゆっくりとベッドに寝かせて
部屋を後にした。