御曹司なんてお断りっ◆

「なに?志保ちゃん。」


「---あの。」

志保は ふぅーっと息を吐いて、
心を落ち着かせる。



「あのっ。私ーー神山さんが すきなんですっ。」



高鳴る胸を押さえながら
火照る顔を感じた。


「あぁ。うれしいな~。僕も、志保ちゃん好きだよ?」

神山さんはまたふんわりと優しく笑った。


「え?本当ー・・・」


「だからね、ぜひ、恋人の一人になってほしいと思ってるよ。」


「え?」


コイビトノ ヒトリ?



< 225 / 305 >

この作品をシェア

pagetop