御曹司なんてお断りっ◆

「だからね、僕は
 神山家の跡取りだから、家の決めた婚約者がいるわけ。

 だから、志保ちゃんは恋人になって?」


は?はい?


混乱する頭で志保は 好きと言われたうれしさよりも、

建志の「神山さんは俺と同じタイプだーー」という言葉が
頭の中に響いている。


「恋人・・・ですか?」


「うん。そう。結婚はできないからね。」


「----。」

あまりの自分勝手な発言に
志保は思わず口を継ぐむ。


「だって、結婚は一番 僕にとって利益を上げる人としたいじゃない?

 君は、僕に利益を与えられないじゃない?

 だから、

 恋人にしてあげるよ?

 大丈夫。やさしくーーーー」


ばっちーーーんっ!!



 
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