御曹司なんてお断りっ◆
「建志…
どうしよう。
私ーーーーーー。
昴さんが好き」
なぜだか涙がこみ上げる。
色々ぐるぐる考えが頭をめぐるけど
思い出すのは 彼の笑顔。
答えはシンプルだった。
私はーー昴さんが好きなんだ。
「--だってよ。スバルさん?」
「え?」
建志がにやりと携帯電話を持ち上げる。
もーーもしかして・・・
「くすくす。今?
レストランで食事中。」
「ちょ。建志?!」
志保は真っ赤になって建志の携帯電話を取り上げようと
ガタンと席を立つ。
「僕としては、素直じゃない妹を応援しているだけなんだけどさ~」
「建志っ!」
志保は焦るけど、その様子を建志はニヤリと楽しそうに見る。