御曹司なんてお断りっ◆
さんざん謝れた、俺の告白。
もう無理だとハッキリ言われても
やっぱり俺はーー
志保のことが好きだ。
すべてを奪いたい。
本気で、志保が嫌がるならーー
家を出てもいい。
そんな本気な気持ちを志保はわかってくれるだろうかーー
そんな不安を残しながら、
夜の風の中を
車を走らせた。
「志保。俺の部屋でいい?」
「え?・・・」
志保の顔が一瞬こわばる。
俺は、志保を安心させるかのように
できるだけ、優しく笑った。
大丈夫。
そんないきなり襲うとか、しないし。
多分。