御曹司なんてお断りっ◆

志保の言葉が頭の中で反復する。


ーーっ。

ヤバい。
うれしすぎる。


思わず赤くなる顔を止められない。


思わず抱きしめていた志保を解放して、
顔を隠す。

「?」

不思議そうに俺を見上げる志保。
その表情はかわいすぎだろ。

理性を試すのもいい加減にしてほしい。


「---っ。

 あ。ヤバい。
 すっげーーうれしい。」

怪訝そうな顔をした志保ににっこり笑いかけて
ゆっくりと頬を撫でる。


柔らかい頬と首筋に触れて
そっと抱き寄せて、
志保の口をふさぐ。


「---んっ。」

志保は俺の胸を押し返そうとしたが、
逆に強く抱きしめる。


志保の唇を確かめるように
優しくなぞる。

無理やり唇をこじ開けてもっと深くキスをする。
ぴちゃりと志保がぎこちなく
ソレに応じた。


あーーダメだ。

理性が吹っ飛びそうーーー


< 265 / 305 >

この作品をシェア

pagetop