御曹司なんてお断りっ◆

だから、そんな顔されたら逆効果だってっ!

俺は思わず志保をベッドに再び押し倒してから
できるだけ優しくキスをした。


「あーーー。もう、大好きだよ、志保。」

この勢いで
もう一度一つに繋がれる。


と思ったが、
志保が怒るだろうなと思って、
抱きしめるだけで我慢しよう。


「なぁ、志保。
 俺、いつ挨拶しに家に伺った方がいい?」

「----は?」

「だからーーーあっ。ごめん。

 俺、本気だから。
 結婚しよう?志保。」


いけない。
思わず先走って、挨拶のことから言ってしまった。


「----はぁーーー??!!!!」


志保の大絶叫がこのベッドルームに響く。


「何?」

「なっなんでそんな事っ?」

「だって、俺、志保の事好きだし。
 ずっと一緒にいたい。

 志保に本気だってわかってもらうんだったら
 結婚が一番じゃないの?」

「いやいや・・・

 やっぱり無理でしょ?
 絶対、ご両親の反対とかーーーー

 あっ。昴さんぐらいだと、婚約者とかいるんじゃーーー?」


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