御曹司なんてお断りっ◆


「なぁぁ!!!!」

手に持っていた携帯を中心に、
似合っている仕立てのいいスーツも
白いシャツもぬれてしまったが
頭にきた私には関係ない。




「勝手に
 個人情報を入手しないでください!」







カウンターの奥では
川端さんが
声を上げて笑っていた。




やってしまった。



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