御曹司なんてお断りっ◆

金曜日


いつもの喫茶店。

いつものようにコーヒーを飲んでいるが

あのナンパ男は来ない。







いや、来て欲しいわけじゃないんだけど、
やっぱり水をかけたのはやりすぎたかなぁと、冷静になって考えた。

そうだよねぇ。
いくらなんでも、しかも午後の仕事とか大丈夫だったのか
なんて、気になったので

こないと余計罪悪感が。





結局 こなかった。




罪悪感から、
いつもより10分も長くいたのに。





「ありがとうございました」
川端さんは何事も無いようにお会計を済ませてくれる。




「あの…川端さん…」

「はい?」



「・・・・大丈夫だったでしょうか?」


私は水をかけるだけかけて、
帰ったので、その後が気になる。


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