御曹司なんてお断りっ◆

川端さんはふふっと楽しそうに笑った。

「あぁ。すばる?大丈夫でしたよ?
 スーツは秘書に新しいのもってこさせてたし。

 でも、携帯は駄目になったようですので、
 新しいのを買いに行ったと思います」



昴にはあれぐらいのほうがいいんですよ~なんて
笑いながら、言ってくれる。



申し訳ないのと、
携帯が壊れたのはやっぱりやりすぎてしまったな。

さすがに弁償しなきゃ。






今度会ったら
あやまろう。





川端さんのありがとうございました。という声を背に受けながら、
ドアを開けようとしたとき。



がちゃっーーー



「あー。よかったぁ!」

屈託のない笑顔で、
息を切らせて



ナンパ男が入ってきた。
< 29 / 305 >

この作品をシェア

pagetop