御曹司なんてお断りっ◆
川端さんはふふっと楽しそうに笑った。
「あぁ。すばる?大丈夫でしたよ?
スーツは秘書に新しいのもってこさせてたし。
でも、携帯は駄目になったようですので、
新しいのを買いに行ったと思います」
昴にはあれぐらいのほうがいいんですよ~なんて
笑いながら、言ってくれる。
申し訳ないのと、
携帯が壊れたのはやっぱりやりすぎてしまったな。
さすがに弁償しなきゃ。
今度会ったら
あやまろう。
川端さんのありがとうございました。という声を背に受けながら、
ドアを開けようとしたとき。
がちゃっーーー
「あー。よかったぁ!」
屈託のない笑顔で、
息を切らせて
ナンパ男が入ってきた。