御曹司なんてお断りっ◆
俺は、
花京院財閥の息子だ。
花京院といえば、世界でも有数の「お金持ち」
幅広い分野で活躍する大財閥。
まぁ、自分で言うのもなんだけど、
すらりとした体系に妙に色気のある
大きな瞳。
ふわりとした明るい髪の毛。
ようは格好良かった。
まぁ、好みによるとは思うけどさ、
女のほうから寄ってくるし、不自由したこともなかった。
だから、
女性の扱いは慣れているつもりだったし、
そういう色事に執着しなかった。
だから、すっぱりフラれるってーーー
「・・・・初めての経験だな。」
「誘い方が、悪かったんじゃないの?」
にやりと笑ないがら
コーヒーを出してくれた。
ふわっとコーヒーの香りが辺りを包む。
「正樹兄ぃ」と呼んでいるが、昴から見たら、実質は母方の叔父さんだ。
めったにない
甥っ子のフラれるという体験を
叔父さんの正樹は心の底から楽しんでいたのだ。