御曹司なんてお断りっ◆
レストラン。
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やさしそうなレストラン。

第一印象はそんな感じ。


入り口もアーチ状で
植えられた花たちが綺麗に並んでいて


店内も
シンプルながら、
半個室みたいになってて
俺と志保は
ちょうど中庭をみわたせる席に
案内された。



「わぁ。素敵…」

窓から見える
うっすらとライトアップされた中庭。

いい席だな。

あわいグリーンのライトアップっていうのもいいな。

あちらこちらに
小さな花が咲いていて、
植え込みも綺麗に手入れされている。




「そういっていただけると、光栄です。」

振り返ると、
にっこりと柔らかな笑みを浮かべた
シェフがテーブルの横に立っていた。



「昴。お前が女連れってめずらしいな。」

「まぁね。」

「お嬢さん、大丈夫?昴に騙されてない?」

「おい。直人やめろよ。今から口説くのに」

はははは。と二人で笑いながらやり取りする。

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