御曹司なんてお断りっ◆

料理を食べ終え、
ケーキも食べ、

まだ、沈黙を守る志保の前に
コーヒーが運ばれてきた。



俺も、ようやくコーヒーでお腹を落ち着ける。

うん。美味しかった。
あの、パエリアまた直人に作ってもらおう。

そんなことを思いながら
コーヒーを口に含む。




「・・・・あの。。。」


おもむろに志保が口を開く。

「私、結構回りくどい言い方できなくて、
 知らぬ間に傷つけたりするんですけど…」


何?

何が言いたい?



「うん。それで?」

「だから、私の発言を気にしないで欲しいって言うか」


「うん。で?」

「だから、なかなか良いように伝えられないんですが」


「うん?」



十分 回りくどいが、なんだ?

あんまり良くない雰囲気に、ちょっと、緊張。



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